短期的見通し速報blog
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YS総合研究所では、論理的かつ統計的に一定の根拠がある投資方法の開発を目指しています。長期(1-2年)、中期(3ヶ月)、短期(1ヶ月)に分けて、グローバルな投資資金の視点で、数値的根拠に基づき、それぞれの見通しを考察し、事前設定したルールや銘柄選定条件に合致した銘柄を毎日公開し、その後の成果をフォローして選定条件のブラシアップすることを目標としております。当サイトを訪問された方の株式投資スキルの向上の一助になれば幸いです。なお、実際の投資は自己責任でお願いします。


■短期的な今後の見通し  06/24更新
[市況]
6月23日、NYDowとNASDAQは上昇しました。6月24日の日経平均先物は、前日比400円高で寄り付くと、午前中は570円高まで上昇したのち240円高まで上昇幅を縮め、午後は250円高から430円高の間でもみあって、結局、410円高で取引を終えました。日経平均の終値は436円高の38790円で、出来高は15.80億株でした。
高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラスに転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態となりました。
空売り比率は、5日平均を2日連続で上回りましたが、個別銘柄への信用の売り圧力は、やや弱まりました。

6月23日の米国市場では、中東情勢が緊迫化するなか、米軍による核施設への攻撃に対応したイランの報復がこれまでのところ抑制的であると受け止められ、投資家心理を上向かせました。原油先物相場が急落したことや、長期金利が低下したことも株買いにつながりました。結局、NYダウは続伸し、ナスダックも反発しました。
6月24日の日本市場では、トランプ大統領が23日、SNSに「イスラエルとイランが完全な停戦で合意した」と投稿したことから、中東情勢をめぐる地政学的リスクがいったん後退し、幅広い銘柄に買いが先行しました。米長期金利の先高観が薄れ、株式の相対的な割高感が和らいだことも追い風となりました。一方、外国為替市場で円高ドル安が急速に進んだことは重石となり、相場の上値を抑えました。日経平均は4営業日ぶりに反発しました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線の上にあり、9日線を上回りました。短期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。
総合乖離率は+10.1%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+2.3%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。
ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上にあり、9日線と25日線を上回りました。

NYダウは、200日線の下にありますが、9日線と25日線を上回りました。一目均衡表では雲の上にあります。ナスダックは、25日線と200日線の上にあり、9日線を上回りました。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。中期トレンドには黄信号が点灯しています。

日経平均とナスダックの200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-2.8ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が1090円ほど割安であることを示しています。また、NYダウとの差は、+2.3ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が890円ほど割高であることを示しています。

日経VIは23.92と前日より低下し、VIXも19.83と前日より低下しました。VIXは、投資家が不安心理を強めているとされる20を下回りました。

[ファンダメンタルの現状認識]
市場は現在、「米関税政策が世界景気に与える影響」「中国景気が世界経済に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナをめぐる地政学的リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

米国の1~3月期のGDP改定値は前期比年率0.2%減で、速報値の0.3%減を上回りました。また、1~3月期の米企業の決算は、おおむね好調です。

米国の5月の耐久財受注、5月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、6月のミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を上回りました。一方、4月の製造業受注、5月の鉱工業生産指数、5月の小売売上高、5月の消費者物価指数、5月のISM製造業景況指数、5月のISM非製造業景況指数、5月のシカゴ購買部協会景気指数、6月のニューヨーク連銀製造業景況指数、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は3勝9負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です。

米国の5月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比13.9万人増で、市場予想の12.5万人増を上回りました。また、失業率は4.2%で、前月の4.2%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利下げペースが鈍るという面では弱気材料です。

米国の3月の新築住宅販売件数、4月の住宅市場指数は市場予想を上回りました。一方、4月の中古住宅販売仮契約指数、4月の中古住宅販売件数、5月の住宅着工件数は市場予想を下回りました。3月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+4.07%で、市場予想を下回りました。住宅関連の指標は2勝4負で、景気面では弱気材料ですが、利下げペースが上がるという面では強気材料です。

米欧日の金融政策に目を向けます。
FRBは米政権の高関税政策がインフレを招きかねないと警戒しており、利下げを急がない姿勢を示しています。
ECBは7会合連続で利下げを実施し、中銀預金金利を2.00%としました。
日銀は、6月の金融政策決定会合でも0.5%の金利水準を維持しました。既に、ETFの買い入れ終了、YCC(長期金利の誘導)の終了、国債買い入れの減額を決定しています。

日経平均採用銘柄全体では、予想PERはが15.58、PBRは1.42となっています。直近の四半期決算発表にともない、予想ROE(企業の今期収益力の見通し)は9.1%となり、これは3か月前より0.1ポイント悪化しています。また、今期予想利益の伸び率は-3.9%で、こちらは3か月前より7.0ポイント悪化しています。

イールドスプレッドは、日本-5.0、米国-0.1と日本が4.9ポイント割安ですが、OECDの2025年予想実質GDPの伸び率(日本+3.3、米国+4.4)は1.1ポイント日本が下回っています。これらを総合すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より3.83ポイント(日経平均換算で57530円)割安となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、前日のNYダウの上昇と連動して上げました。NYダウに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.8%となり、日経平均は180円の割安から320円の割高に転換しました。プレミアム値は、ここ一週間、-180円~+920円の間で推移しています。

日米の長期金利の差は、3.00ポイントから2.91ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

テクニカル面では、米国市場は短期的には上昇トレンドで、中期的にはもみあいです。日経平均は、短期的には上昇トレンドで、中期的にも上昇トレンドです。

6月24日の米国市場では、4月のS&Pコアロジック/ケース・シラー住宅価格指数や、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、パウエルFRB議長の発言のほか、カーニバルやフェデックスなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、関税政策の景気への影響や、長期金利の動向も株式相場に影響を与えそうです。

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は目安のラインを220円ほど上回り、下値は目安のラインを700円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ+100円(現在39070円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-200円(現在38270円近辺)が下値の目安となりそうです。

日経平均4日ぶりに反発しました。6月18日につけた高値をザラ場では上回っており、中東情勢次第ではあるものの、目先は、ボリンジャーバンド+2σに沿った動きが期待できそうです。
■今週の日経平均の動きと投資スタンス  06/22更新
[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場では、イスラエルとイランの軍事衝突をめぐる不透明感が重石となるなか、外交努力への期待感もあり、株価指数はまちまちな動きとなりました。
中長期的には、「中東情勢の緊迫化」「ウクライナ紛争の長期化」「東アジア情勢の悪化」「金利上昇と世界経済の減速」「エネルギーコストや生産・供給コストの上昇」「中国の不動産バブル崩壊」「スタグフレーション到来」といったリスクが意識されています。

2025年の名目GDP予想値を勘案すると、日米市場のイールドスプレッドの差は、日本市場が3.93ポイント割安であることを示しています。割安の要因は、PERの差(S&P500のPERは22.8、日経平均採用銘柄の今期予想PERは15.6)や金利の差、GDP伸率の差などです。2025年の日米のGDP伸び率の差が、OECD予想値に比べて3.93ポイント拡大する(日本が下方修正されるか、米国が上方修正される)か、または日経平均採用銘柄の今期予想PERが39.9程度になるか、あるいは日経平均が98590円程度となれば、日米市場は均衡する、と解釈できます。中長期的には、日本市場は60190円ほど割安です。ファンダメンタル的には、日本市場は60190円ほど魅力に欠けた状態である、とも言えます。

[日経平均上昇の条件]
日経平均がさらに上昇するためには、

1.米国市場の上昇
2.従来以上の今期予想増益率のUP
3.日米の金利差の拡大と一段の円安
4.日本の2025年GDP予測値(+3.3%)の上方修正
5.外国人の買い越し

などの環境が必要です。
最近の動きを見ると、

1.先週のNYダウの週足は、陰線となりました。日足は200日線の下にあり、一目均衡表の雲の上にあります。ナスダックの週足も陰線で、日足は200日線の上にあり、一目均衡表の雲の上にあります。NYダウが200日線の上に戻れるかどうかが目先の注目点です。
2.日経225採用銘柄のROE予想値は+9.1%で、これは3か月前と同水準です。また、利益伸び率は-3.6%で、こちらは3か月前より10.9ポイント悪化しています。
3.日米の金利差は3.00から2.99に縮小しましたが、ドル円相場は1ドル143円台から146円台を円安方向に推移しました。
4.OECDが発表した2025年の実質GDP伸び率の予想値は、日本+3.3%、米国+4.4となっており、この面では日本市場が1.1ポイント劣っています。
5.6月第2週は買い越しでした。6月第3週も買い越しとなった可能性が高く、今週も買い越しが予想されます。


[テクニカル視点]
直近の日経平均株価は、一目均衡表の雲の上にあります。総合乖離率は+7.3%と前週よりプラス幅を拡げ、200日移動平均線乖離率は+1.3%とプラスに転換しました。3つの要素すべてがプラスであり、中期的トレンドには青信号が点灯しています。また、日経平均は9日線と25日線の上に位置しており、短期トレンドにも青信号が点灯しています。

日経平均とナスダックの200日線乖離率の差は-2.8ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が1080円ほど割安であることを示しています。一方、NYダウとの差は、+2.2ポイントとプラス幅を拡げ、日経平均が840円ほど割高であることを示しています。

NYダウは、9日線・25日線・200日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。ナスダックは、25日線と200日線の上にありますが、9日線の下にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が、中期トレンドにも黄信号が点灯しています。

米国市場のボラティリティーを示す指標であるVIXは、20.6と前週よりやや低下し、日経VIも25.6と前週より低下しました。両指数ともに、20を上回る高水準にあります。

[今週の見通し]
米国市場では、景気後退懸念が増大しています。また、「中東情勢や東アジア情勢の悪化」「ウクライナ危機」「インフレと金利上昇」「EU圏のエネルギー不足」「中国の不動産バブルの崩壊」「信用収縮にともなう金融市場の混乱」などがリスク要因として意識されています。

ドル円相場は、2025年1月につけた156円台をピークに、円高方向に転換しています。今週は、1ドル145円台から148円台での動きが予想されます。

今週の米国市場では、引き続き、イスラエルとイランの対立と、米国の軍事的関与の可能性が中心的な注目点となるでしょう。貿易交渉の進展の度合いや、パウエルFRB議長の議会証言にも関心が集まります。米国外では、ユーロ圏や日本のPMI速報値が発表されます。

先週の日経平均は、想定レンジを上ぶれしました。上値は目安のラインを160円ほど上回り、下値は目安のラインを650円ほど上回りました。今週の日経平均は、ボリンジャーバンド+2σ(現在38840円近辺)が上値の目安に、25日線(現在37890円)が下値の目安となりそうです。

今週は、日経平均が38400円にある支持線の上で推移できるかどうか関心事となります。

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